すばらしいお客様に恵まれ今年1年間大きなトラブルもなく無事に年末をむかえられました。幸せな事に仕事の波が押し寄せ、毎日する事が沢山ありました。部品のレストアも気に入らなければ、妥協なしにやり直しをさせたり自分で仕事をわざわざ作る事も多々ありますがお客様からの部品が到着した時の感激の声に支えられながらここまでやって来れました。暖かいメッセージありがとうございました。簡単な小さな一言が当方に取ってとても大きなモチベーションになっています。
正直、品質を保つ事は決して簡単な事ではないです。ポルシェクラシックや数多くあるポルシェショップの仕事内容やレベルと比較するのではなく、自分が提供するものが良いと思えるか/思えないかという事にこだわっています。ですのでレストアから上がって来た物を再度レストアする事もあります。部品がなければ、どこであろうと無謀と思えるような注文をメーカーにします。ボッシュ、ビルシュタイン、ザックス、ポルシェ、マーレなどなど当時のパーツを製造していた所の本社と直接連絡取る事も日常茶飯事です。エスカレートしてF1チームも部品開発チームにまで電話がつながった事があります。そんな事で、当方提供のパーツは決して安くはありません。手間ひまがかかっているので安く販売できないのです。メーカーも最初の電話では「その商品は廃盤でありません」でおしまいです。そこで、「はいそうですか」と言って電話を切っていては何も話が進みません。そこを突っ込む事により商品がない事には変わりないのですが、解決への道を示したりしてくれます。それは、話し方や言い方が大切で現在当たり前となってしまったメールでのやり取りだけでは解決できないものが多いです。ましてや、仕入れ先のショップもクオリティのある物ない物、担当者の知識、誠実さなどとても重要でとんでもない商品が送られてくる事も少なくはありません。飛行機に乗って部品を返品/取りに行ったり、文句を言いに行ったりします。メールだけのやり取りではきっと正しい商品も、お金も返って来ない事でしょう。
来年も今年同様自分なりの価値観で良い商品を皆様に提供できるように、そして一人でも多くの方の信頼を得られるように、がんばっていくつもりですので、当方の活動ぶりをブログなどにてご注目いただけたら幸いです。そしてレアな物など、なかなか見つからないパーツやお車な事でお困りの際は簡単なメールでも構いませんのでお問い合わせください。公表していない在庫部品もいくつかありますし、在庫してない部品でも当方ではただ単に「在庫ありません」では終わりませんので、是非お気軽にお問い合わせ下さい。
今年1年間お付き合いいただきありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。
2011年より一部の商品値上げを致します。目につけている商品がございましたら、年内にご購入ください。
Firma Watanabe : A.Watanabe
今日はドイツの356スペシャリストの紹介をします。
注意:下記のショップがすべてではありません。ただ単にドイツ国内で有名なだけであり、ショップとして良いかどうかは各個人でご判断ください。トラブルなどがあっても保証はしません。
Harald Hackenberg分野:レストアクラシックカーの展示会などでこのレストアショップがレストアした車を何台も見ました。
レストアをして仕上がった車がピカピカなのは(ピカピカを望まない車はピカピカではないが)当然の事と思いま
すしそれが特別に凄い訳でもないのですが、幸運な事にこの会社が数十年前にレストアした356Aカレラに出会
う事、試乗できました。とても良いレストアである事が一目で分かりました。レストアを依頼する方としては、そ
のショップでレストアした車が10年後または20年後どのようになっているか?と言うのを見れると依頼しやす
いのですが、必ずしもそうはいかないのが残念です。
Ande Votteler分野:レストア、整備、車両販売ドイツの最大のカーマガジンAuto Motor und Sportsのクラシックカー部門の
motor-klassikでポルシェ356や911ナローの特集で
スペシャリストの紹介欄でポルシェクラシックセンターの次に来るのが彼のショップ。レストア、車両販売、整備
など全般を手がけています。車両販売では、ヒストリー書類完備の車、ワンオーナー、オリジナル塗装、新車同様
など、いろいろな意味でレアな車が多く在庫されている。在庫車両はインターネットでは公開されていない。
classic-power 分野:整備オーナーのをW.ライレ氏は356カレラのスペシャリスト。356カレラエンジンは世界から集まって来ています
。入庫している車両もカレラがずらり。普通の356は入っているのを見た事がないぐらい。工場内はとてもきれ
いでエンジン組み立てルームも存在する。床に落ちた「おかし」も気にせず食べれます。部品なども純正部品など
がまだ存在していても(純正だからといっても当時と同じ物とは限らない)特注で作ったりします。すばらしいの
一言。入庫している車の品質、こだわりを見ればみんなにどれだけ信頼されているかわかります。
当方のエンジン+ミッションも今ここでフルオーバーホール中です。
356だけと思いきや、911でもRSRなどの制作も得意。
classic-parts 分野:パーツ356部品専門ショップ。356パーツを専門でやりくりしているショップって凄いと思います。
純正パーツはもちろん、リプロ商品なども多く取り揃え、消耗品以外でも車を走らせる為に必要なパーツはほとん
どここで揃います。リプロ商品などはアメリカのショップでも手に入ると思いますが、通関(税関)が厳しいドイ
ツでは国内調達が多いです。そうなるとやはりここのショップは押さえておきたい所です。また、カレラパーツの
在庫も豊富で知識と合わせてそれなりの回答が帰ってきます。
freisinger-motorsport分野:パーツ、車両販売356に限らずポルシェ全般に強いショップで、特にレースカーなどは信じられないほどのパーツの保管量です。
ドイツ国内では、見つからないパーツはfreisingerへ、と誰しもが口を揃えて言うまでの地位を築き上げています。
ポルシェセンターなどもパーツがないとここに連絡を入れます。
パーツがない場合、いろいろなところへ連絡をして、最後にここへ問い合わせをする(または諦める)という考え
の人が多いようです。何故ここに一番始めに連絡をしないかは価格的な問題がやはり大きいようです。在庫してい
る車両もレースカーなどを始め希少な物が多くミュージアムか?と思うような在庫車両です。
Harald Hackenberg以外は取引をした事がありますが、ポルシェ廃盤パーツや激レアパーツは上記のショップでも
在庫がないか、在庫していてもびっくりするほどの値段です。それらのパーツを見つけるには有名なショップでは
なく小さな個人でやっているショップや、知り合い、ポルシェとほど遠いクラシックカーを取り扱うショップなどを片っ端からあたると以外と見つかったりします。
私は今まで、いろいろな部品を手にして来てよく思う事は基本的に国内調達が原則と思います。自分の話せる言葉
でコミュニュケーションを取り、質問、注文をして。レア商品を取引する場合は特にコミュニュケーションが大切
と思います。
今日はずいぶんと他のショップの宣伝をしてしまいましたので、次回からまた販売物の宣伝して行きます。
最近、ずいぶん356に片寄ってしまったので911やレースカーの物を紹介します。
最近景色や車の写真が全然なかったので、今日は写真を中心に書きたいと思います。現在進
行中のレストアをサポートしている方々へ目の保養になる様な、近い車(車種)の写真を何
枚かアップします。数えてみると、いろいろな車種のお手伝いをしていますし、車の状態も
色々ありますが、共通点はみなさん、それぞれの思いを込めて地道に進めております。古い
車をメカニックに預けそれっきりという形態ではなく、自分の手で部品を集める人、自分の
手でなんとか形にしようとしている人など、他人任せではない人ばかりで、その姿勢に脱帽
します。また、数十年倉庫に眠っていた物をよみがえらせようとする人は実はとても多く、
現時点進行中の方々の中でも1~2人ではありません。レストアの道のりは、長いと思いま
すので、気を張らず、欲張らず、あせらず、でもゆっくりしすぎず仕上げていってください。
前置きはこの辺にして写真をご覧ください。(もったいぶるほどの写真ではないですが。)

356カレラ2のエンジンです。昔は、あまり人気のなかった車種ですが、今では宝物ですね
それでも、最近は、車両価格も落ち着き以前ほどの値段ではありませんが、高額ではありま
す。

こもカレラです。確かポルシェ社のブースだったような気がしますが、はっきり覚えていま
せん。もし、ポルシェ社所有車でしたら、きっと新ミュージアムに並ぶのではないでしょう
か?後ろの車達も気になります。

同じブースから、レースカーのエンジンです。917になるとおりの中に入っているエンジ
ンで、危険です!と言わんばかりです。

911CarreraRSR2.8。これは、販売車両でした。

911CarreraRS2.7ライトウエイト
車台番号911 360 00**
エンジン番号66300**
です、これも販売車両でした。

911TベースSTです。こんなのも、ありかと思います。
お金かかかっています。


356コンバーチブルDです。これは、全体の写真がないのでこんな写真ですみません。
==番外編====

1度助手席に乗りました。思い出の1台です。美しいです。中にいるより外にいる方が(外
見)美しさのある1台です。ですので、所有する必要はありません。(笑
というか、この車は近所の車屋にいつも置いてあるので、私にとって見慣れた車です。
見ているだけで、十分です。

こちらはベンツ300SLロードスターです。
オリジナルかどうかなど、ベンツはわからないので何ともいえませんが、もうここまで来る
と、レストアした方の気合とこだわりがひしひしと伝わってきます。すばらしい作品です。