Firma WATANABE

NOS,NEU und ORIGINAL-TEILE für DEUTSCHES AUTO

2010年を振り返って。

すばらしいお客様に恵まれ今年1年間大きなトラブルもなく無事に年末をむかえられました。幸せな事に仕事の波が押し寄せ、毎日する事が沢山ありました。部品のレストアも気に入らなければ、妥協なしにやり直しをさせたり自分で仕事をわざわざ作る事も多々ありますがお客様からの部品が到着した時の感激の声に支えられながらここまでやって来れました。暖かいメッセージありがとうございました。簡単な小さな一言が当方に取ってとても大きなモチベーションになっています。

正直、品質を保つ事は決して簡単な事ではないです。ポルシェクラシックや数多くあるポルシェショップの仕事内容やレベルと比較するのではなく、自分が提供するものが良いと思えるか/思えないかという事にこだわっています。ですのでレストアから上がって来た物を再度レストアする事もあります。部品がなければ、どこであろうと無謀と思えるような注文をメーカーにします。ボッシュ、ビルシュタイン、ザックス、ポルシェ、マーレなどなど当時のパーツを製造していた所の本社と直接連絡取る事も日常茶飯事です。エスカレートしてF1チームも部品開発チームにまで電話がつながった事があります。そんな事で、当方提供のパーツは決して安くはありません。手間ひまがかかっているので安く販売できないのです。メーカーも最初の電話では「その商品は廃盤でありません」でおしまいです。そこで、「はいそうですか」と言って電話を切っていては何も話が進みません。そこを突っ込む事により商品がない事には変わりないのですが、解決への道を示したりしてくれます。それは、話し方や言い方が大切で現在当たり前となってしまったメールでのやり取りだけでは解決できないものが多いです。ましてや、仕入れ先のショップもクオリティのある物ない物、担当者の知識、誠実さなどとても重要でとんでもない商品が送られてくる事も少なくはありません。飛行機に乗って部品を返品/取りに行ったり、文句を言いに行ったりします。メールだけのやり取りではきっと正しい商品も、お金も返って来ない事でしょう。

来年も今年同様自分なりの価値観で良い商品を皆様に提供できるように、そして一人でも多くの方の信頼を得られるように、がんばっていくつもりですので、当方の活動ぶりをブログなどにてご注目いただけたら幸いです。そしてレアな物など、なかなか見つからないパーツやお車な事でお困りの際は簡単なメールでも構いませんのでお問い合わせください。公表していない在庫部品もいくつかありますし、在庫してない部品でも当方ではただ単に「在庫ありません」では終わりませんので、是非お気軽にお問い合わせ下さい。

今年1年間お付き合いいただきありがとうございました。また来年もよろしくお願いいたします。

2011年より一部の商品値上げを致します。目につけている商品がございましたら、年内にご購入ください。

Firma Watanabe : A.Watanabe

ドイツの356スペシャリスト

今日はドイツの356スペシャリストの紹介をします。
注意:下記のショップがすべてではありません。ただ単にドイツ国内で有名なだけであり、ショップとして良いかどうかは各個人でご判断ください。トラブルなどがあっても保証はしません。

Harald Hackenberg分野:レストア
クラシックカーの展示会などでこのレストアショップがレストアした車を何台も見ました。

レストアをして仕上がった車がピカピカなのは(ピカピカを望まない車はピカピカではないが)当然の事と思いま
すしそれが特別に凄い訳でもないのですが、幸運な事にこの会社が数十年前にレストアした356Aカレラに出会
う事、試乗できました。とても良いレストアである事が一目で分かりました。レストアを依頼する方としては、そ
のショップでレストアした車が10年後または20年後どのようになっているか?と言うのを見れると依頼しやす
いのですが、必ずしもそうはいかないのが残念です。

Ande Votteler分野:レストア、整備、車両販売
ドイツの最大のカーマガジンAuto Motor und Sportsのクラシックカー部門のmotor-klassikでポルシェ356や911ナローの特集で
スペシャリストの紹介欄でポルシェクラシックセンターの次に来るのが彼のショップ。レストア、車両販売、整備
など全般を手がけています。車両販売では、ヒストリー書類完備の車、ワンオーナー、オリジナル塗装、新車同様
など、いろいろな意味でレアな車が多く在庫されている。在庫車両はインターネットでは公開されていない。


classic-power 分野:整備
オーナーのをW.ライレ氏は356カレラのスペシャリスト。356カレラエンジンは世界から集まって来ています
。入庫している車両もカレラがずらり。普通の356は入っているのを見た事がないぐらい。工場内はとてもきれ
いでエンジン組み立てルームも存在する。床に落ちた「おかし」も気にせず食べれます。部品なども純正部品など
がまだ存在していても(純正だからといっても当時と同じ物とは限らない)特注で作ったりします。すばらしいの
一言。入庫している車の品質、こだわりを見ればみんなにどれだけ信頼されているかわかります。

当方のエンジン+ミッションも今ここでフルオーバーホール中です。

356だけと思いきや、911でもRSRなどの制作も得意。

classic-parts  分野:パーツ
356部品専門ショップ。356パーツを専門でやりくりしているショップって凄いと思います。
純正パーツはもちろん、リプロ商品なども多く取り揃え、消耗品以外でも車を走らせる為に必要なパーツはほとん
どここで揃います。リプロ商品などはアメリカのショップでも手に入ると思いますが、通関(税関)が厳しいドイ
ツでは国内調達が多いです。そうなるとやはりここのショップは押さえておきたい所です。また、カレラパーツの
在庫も豊富で知識と合わせてそれなりの回答が帰ってきます。

freisinger-motorsport分野:パーツ、車両販売
356に限らずポルシェ全般に強いショップで、特にレースカーなどは信じられないほどのパーツの保管量です。
ドイツ国内では、見つからないパーツはfreisingerへ、と誰しもが口を揃えて言うまでの地位を築き上げています。
ポルシェセンターなどもパーツがないとここに連絡を入れます。
パーツがない場合、いろいろなところへ連絡をして、最後にここへ問い合わせをする(または諦める)という考え
の人が多いようです。何故ここに一番始めに連絡をしないかは価格的な問題がやはり大きいようです。在庫してい
る車両もレースカーなどを始め希少な物が多くミュージアムか?と思うような在庫車両です。

Harald Hackenberg以外は取引をした事がありますが、ポルシェ廃盤パーツや激レアパーツは上記のショップでも
在庫がないか、在庫していてもびっくりするほどの値段です。それらのパーツを見つけるには有名なショップでは
なく小さな個人でやっているショップや、知り合い、ポルシェとほど遠いクラシックカーを取り扱うショップなどを片っ端からあたると以外と見つかったりします。

私は今まで、いろいろな部品を手にして来てよく思う事は基本的に国内調達が原則と思います。自分の話せる言葉
でコミュニュケーションを取り、質問、注文をして。レア商品を取引する場合は特にコミュニュケーションが大切
と思います。

今日はずいぶんと他のショップの宣伝をしてしまいましたので、次回からまた販売物の宣伝して行きます。
最近、ずいぶん356に片寄ってしまったので911やレースカーの物を紹介します。

余談:不景気とポルシェバブル

今年に入って、何かにつけて不景気という言葉を見かけたり聞いたりします。確かに日本を
歩いていて不景気を感じないと言えば嘘になります。株も大暴落いたしました。ポルシェ仲
間では「お前の株どうした?」というブラックジョークが流行りましたが、ジョークになっ
ていない人も多いと思います。一晩でポルシェ1台分損をしたという話は自分の周りに転が
っていたりする物です。

ここへ来てクラシックカーの財産、資産としての価値の安定性が再確認されたと思われてい
ますが、本当に資産として持つ物として正しい物でしょうか?答えはYESというのが世の中
誰に聞いても帰ってくる答えです。どんなにネガティブに考える人でも、「まかり間違って
価値が上がらなくても下がる事はあり得ない」と言います。

資産として好んでもたれる車はベンツの300SLガルウイング並びにスピードスター、ポル
シェでは73カレラなど例を挙げると色々出てきますが、ここ最近964RSも投資家、コレ
クター筋に良く買われています。73カレラは何台か販売しましたが、1人として乗り回し
ている人はいません。73カレラはもうこれ以上値段上がらないだろうと思っていても相場
がどんどん上がって来ています。

クラシックカーが値下がりしないのは、もう製造されていないというところがみそで、生産
台数も少なく生存している車も生産台数より当然少なく、状態のいい物はもっと少ない訳で
数年後に手に入れるのは今よりもたいへんになるかと思います。希少価値が出れば値段も上
がります。その大金を出しても買うという人の中には、投資目的または最低でも視野に入れ
ている事でしょう。

ただ、いつまでこれは続くのでしょう?

964RSを例にとってみましょう。ここ最近1万キロ以下の車を何台も見かけますし、4万
キロ走った車はどこにでもります。ポルシェに乗るのが好きでRSを夢見る人がサーキットを
走る為の改造をされた状態のRSに800万円出すでしょうか?

「人間の車の価値観は車の相場と平行して上がって行かない。」

???

理解に苦しむ方もおられる思いますが、よく考えてみてください。

走行距離1万キロの車の値段を聞くとびっくりしてしまう事も良くあると思います。これは
、当時その車を買った時の値段+利益を乗せて計算されています。

そもそも販売人からしてみればお客さんが食いついてくれるのを待っている、売れなくても
困らない車であったりする訳です。この不景気でも全員が景気が悪い訳ではないのです。だ
から、そんな値段で誰が買うんだ!という値段でいつまでも出していて年単位で売れるのを
待つ。そしていつかコレクターや投資家が買って行く。964RSなどで1万キロ以下のの走
行距離の車を購入して、これから乗り回そうという人は数少ないです。この車は投資目的の
車で、乗る車ではありません。

ここまでくればお分かりかと思いますが、世の中には投資家/コレクターが興味の示す車と
走る為の964RSがあります。

投資目的でポルシェを購入を考えている人がいるのなら、販売リップサービスの1万キロ以
下の車を目の前に「こんな状態の車はもうでませんよ!」というのはあまり本気にとらえな
くても良いです。ただ、年がたてば値段も上がって行くので何年も待たない方が良いでしょ
うが。それに、希少価値がありそれに群れる人々があって初めて価値が上がって行きます。
クラブスポーツであったり。そんな車の1万キロ以下の物などがあるのならやはり最高でし
ょう。

そして、投資家ではなく964RSが好きでどうしても乗りたい!と思っている方。
状態の悪い車がコレクターカー(投資目的)の価格上昇に引きずられずいぶんと高くなりま
した。サーキットで使い古した車をつかみたくないのでしたらある程度まとまったお金が必
要です。964RSでなければ駄目なのか?自分にもう一度問いただしてみるのも良いでしょう。

ドイツでは今後もクラシックカーの資産としての価値は保つと言われています。ただ僕は、
中途半端な964RSは売ってしまった方が良いような気がします。走行距離1万キロ前後の
車は想像する以上に存在するか知れません。好きで964RSに乗っているかたで走行距離が
どんどんのびて行っている人は世の中のマーケットを見て5年もすればとんでもない値段で
売れると思っている人がいると思いますが、高く売りたいのであれば改造を我慢し、とにか
くオリジナル状態で乗り続ける事と書類をすべて残す事をお勧めします。





「クラシック」カーを楽しむ。新しい方向性を考える。

数十年前に作られたクラシックカーがあたかも去年製造された車のようにピカピカで完璧な
外見を持つ車。そんな車に違和感を感じる人はここにいますか?

ドイツでは、クラシックカーの展示会などで見受けられる、完璧に近い新車、いやフルレス
トアした新車同様の車(またはそれ以上)が並んでいる事がありますが、最近それらの車を
持ち疲れた、持ち飽たごく一部の人々の間で、流行しているのが「内装、ボディーはあくま
でも中古車である以上、使用跡のあるもの。ただしテクニック、メカニック面では最高の完
璧な物。」という品物。

ここで間違えてはいけないのは、きちっと手入れのされた古さを感じる車ということで、た
だ単にぼろければいいという物ではありません。

確かに、鏡の代理になりそうなクロームメッキや全塗装に相当のお金をかけるのなら、エン
ジンをオーバーホールするのも悪くないですよね。見えない部分で、感じられる部分をフル
レストアをするのは渋いです。

革のカバンも、ピカピカの新品より使い込んであるものがよいですね。その使い込んで来た
ちょうど良い「やれかた」を出すのはやはり時間が必要です。

そもそも、クラシックカーは古くて「なんぼ」です。

あなたは、ピカピカクラシックカー派ですか、それともやれたクラシックカー派ですか?

ちなみに、私はクラシックカーはピカピカが好きかな?でもカバンはやれている方がいい。
矛盾していますが。。。。

ドイツの車事情とクラシックカー景気

ドイツでは、9年以上の古い車(1年以上本人名義で登録必要)を廃車にして、新車を購入
すると国から2500ユーロもらえるというキャンペーンをおこなっています。

そこで、当方所有の足車ホンダが対象になる為に、元気でまだまだ乗れるけれどこの機会を
利用しようと、ディーラー巡りをしました。

アウディー
アウディーはここ数年品質を確実に上げてきて10年前とは見違える車になったと個人的に
おもいます。いままで、A3,A4,RS4など数回ずつ運転する機会がありました。アウディーは
VWの傘下、VWのアップグレード版という独創的(かってな思い込み)なイメージで、普通
のモデルを買うならVWを買うよ!と思ってしまい、個人的にはS4、中古のRS4が候補です
が、そんなに大金を払うならもっと快適なきびきび動く車があるのでは?と思ってしまいます。

景気
アウディーは販売台数が激減したというニュースが多く流れていますが、新発売のQ5そし
てA3などの小型車で盛り返すと今のところ楽観的にいるみたいです。ということで、ユーザ
ー向けの不景気対策はメーカーの方からはされていないといった印象です。各ディーラーで
もA3の新古車、新車はずいぶん売れているようです。これは、国の2500ユーロキャンペ
ーンが成果を出しているのだと思います。

BMW
BMWは比較される車として、メルセデス、アウディーです。メルセデスはちょっと、、、と
いうメルセデスが似合わない世代(若者)のあこがれのくるまであったBMWというのはもう
昔の話でしょうか?いまは、その座をアウディーにごっそり持って行かれて、最近では自分
はまだ若者と思っている中高年の人のオーナーが増えたように思います。高級感はメルセデ
スに負けて、スポーティー感はアウディーに負け、最近の車関係雑誌にはあまり印象強い記
事が載りません。今後の巻き返しに期待できるだけの技術は十分にあると思いますが、しば
らくこの状態は続くのでは、と勝手に思っています。

景気
2500ユーロキャンペーンを利用した1シリーズ希望者が殺到し売り上げ順調。それ以外
のモデルは売れ行きが不調です。ディーラーでの交渉も1シリーズに関してはかなり強気で
した。また、ユーザー向けの景気対策として国からの2500ユーロキャンペーンに加えて
BMW社からの2500ユーロ追加援助(新車、新古車に限る)というキャンペーンをしてい
ますが、既に値下げしてある新古車にBMW社から2500ユーロ本当にもらえるのか?とい
うことで実はドイツのディーラーや直営店を数件電話してみました。そうすると、なんとそ
のキャンペーンを知っているのはミュンヘンの直営店のみで、それ以外のディーラーはその
キャンペーン自体知りませんでした。もちろん、2500ユーロも引く事は出来ない!と言
われました。ちなみに、そのキャンペーンはwww.bmw.deで発表されていたもので、全国共
通のはずです。ちなみに、ミュンヘンのディーラーではそれで、見積もりをくれ。といって
数日たっても送ってくれません。売りたくないのでしょう。

ホームページで公表しているキャンペーンを知らされていない各ディーラー。私にはBMWは
相当苦しんでいる、もがいていると見受けられますが。。。。冷静に、なっていいサービス
を提供してもらいたいです。

ダイムラー社 メルセデス ベンツ
ベンツは上記の2社のなかで一番高級感のあるという印象は根強いです。最近、スポティー
感ではアウディーにずいぶんおされていますが、最近のAMGモデルには目を見張る物があり
ます。AMGの販売台数も上昇しています。以前のようにベンツのハイパワーモデルとAMGの
差は?(例SL600、SL55AMG)と言われる事も最近では少なくなってきました。また
、成功をおさめたCクラスのモデルチェンジに引き続き、新型Eクラスで不景気を吹き飛ばそ
うと言う作戦ですが、先日見学に行ってきましたがとてもいい車です。

景気
車製造業でBMW、ベンツはこの不景気では負け組です。国からの2500ユーロキャンペー
ンを利用する人は、BMW、ベンツにはあまり目を向けず、また古いベンツはいくら古くても
2500ユーロ以上の価値がある車が多いので、お得意さんもこのキャンペーンを利用しよ
うと言う人も少ないです。という訳で、この国のキャンペーンをフルに活用できない為に確
実に他社との差が出ました。それでもその対象になりうるAクラス、Bクラスなどに力をいれ
、新車を購入した場合ベンツ社からさらに2500ユーロ援助する(値引き)といキャンペ
ーンをしております。(モデル、装備、など指定されており、保険、定期点検などすべてカ
バーされているパッケージ販売)その、キャンペーンはとても魅力的な物で、ここからもう
一踏ん張りするのではと思っております。BMWとちがって、そのキャンペーンをしている事
は私が訪れたディーラーでは把握しておりました。

ベンツ社は新しいEクラスに大きな期待を抱いています。また、S、MLクラスにもハイブリ
ッド車を導入といろいろな作戦で顧客の購入欲を引き出そうとしています。個人的には、ベ
ンツの新モデルはどれもすばらしいと思います。特に、新Eクラスはすばらしい車と思いま
す。

トヨタ
トヨタの信頼感は強く、世界で一番壊れない車といまだに庶民は思っております。最近では
他社とあまり変わらないという結果が出ていますが、思い込み、イメージというのは怖い物
です。

景気
さて、トヨタは景気が悪いと世界で叫ばれておりますが、ドイツではトヨタがわざとネガテ
ィブな情報を多く流し2010年の巻き返しを狙っていると言われております。実際、ディ
ーラーの方々も、トヨタの景気が悪いという事は信じていません。国の2500ユーロキャ
ンペーンをフルに活用できるトヨタは小型車の車の売れ行きは?と聞くと、売り切れです。
と、どこのディーラーでも言われます。ものすごい台数を売ったそうで、スペインのディー
ラーからわざわざ運んで来てショールームに車を並べるほど、小型車の売れ行きはすごいで
す。

その他の会社
小型車に力を入れている会社では、ここ数年にない売れ行きで、ショールームに飾られてい
る車はすべて売れてしまいました。空っぽです。と言われた会社が多かったです。日系ディ
ーラーでは車をどこで作っているのか?と必ず聞きます。日本から輸入しているのは、数少
なく日本車もヨーロッパ工場で作っております。

この不景気、みんな苦しんでいるのに、小型車を中心に販売するディーラーの方々の笑顔を
見るのはちょっとフェアではないかな?毎月違った物を国が援助するのは良い案だったので
は?と思います。1月車、2月テレビ、3月自転車、4月食料品、5月美術館などなど。

また、ドイツではオペル倒産か?などと叫ばれ、国が援助するかどうか検討しています。オ
ペルは、この2500ユーロフェアーでかなりの売り上げを上げた会社の1つです。これ以
上の援助をする必要があるのかは私にはわかりません。このフェアーが終わったら小型車の
売れ行きはかなり下がるでしょう。そのとき、会社の実力が本当にわかるときでしょう。


クラシックカー
この不景気でも高級車は売れ続けています。フェラーリ、AMGの売り上げも快調ですし、ポ
ルシェもディーゼル車の投入などにより、注文が殺到しております。ポルシェ社の経営がど
うかはわかりませんがエンドユーザーはまだまだ、そのような高級スポーツカーを維持でき
るレベルにいますし、購入者希望者が後を絶ちません。

それと同じような事がクラシックカー業界にもあり、コレクターの集めるような車は妥当な
値段で売買されており、相場が極端に上がる事はなくても安定しております。

ただ、以前と変わった事と言えばユーザーのクラシックカーに対してのレベル/知識が上が
って来たことです。今年のドイツの大きなクラシックカー展示会は終了しましたが、その場
所で確実に感じる事が出来た事だそうです。何が良くて、何が悪い、どのパーツがオリジナ
ルで、どのパーツがオリジナルでないか?など小さな事でも、車の価値を大きく変える事も
あります。

今後は、状態の悪い車は値下がりをして、状態の良い車は値上がりをすると思います。
状態の良いというのは、ただ単にレストアした車では十分ではなく、レストアした車の場
オリジナルに忠実にという事をいいます。


最後に、ずいぶんブログの更新が空いてしまいましたが、おかげさまで、忙しくてなかなか
時間が出来ません。なるべくがんばって更新しますので、今後もよろしくお願いいたします。




日本旅行から帰って来て。

日本へ行っていた関係で更新遅れました。
今回は、完全に遊びになってしまいましたが、おかげで2日に1度はお寿司を食べてました。
ドイツへ帰ると決まって、山積みの仕事を片っ端から片付ける作業から始まります。

完全ワンマンショップではないので、日本滞在時にもドイツより連絡が入りますので、ある
程度なにが帰国後待っているかわかるので、帰りの飛行機で、頭の中でどのようにこなすか
大体予定を立てますが、時差ぼけがひどいときなどは予定が崩れます。(笑

今回は、帰国直後に日本人の911ナローオーナーを夢見る方が、わざわざベルリンまで足
を運んできてくれまして、2日間、車探しの1から10まで色々な題材を利用してお教えし
て、最後は911ナローを数台目の前にして実践までしました。わざわざ訪問して来てくれ
た事はとても嬉しく思いますし、お役に立てたかな?と思う反面、余計な事を教えてしまっ
て、いつまでもオーナーになれなかったら、、、、。などとも思いました。

それから、部品発送がたんまり溜まっていましたので今日すべて発送致しました。
お待ちいただいていたお客様ご迷惑をおかけしましたが、無事出発致しましたので、今しば
らくお待ち下さい。




本当にあった苦情の電話

これは、とあるメカニックの数十年前のお話です。

とあるお客さんから、エンジンのオーバーホールの依頼がきて。彼はいつも道理の仕事をし
て仕上げて車に乗せて納車したそうなのですが、その1ヶ月後お客さんから電話がかかって
きました。メカニックは、何か問題があったのだとドキドキしながら電話の対応をしていた
ら、こんな事言われたそうです。

あの~先日はオーバーホールありがとうございました。週末、友達とみんなで356ではし
ったのですが、異常があります。それは、周りの車は数千キロに1度はオイルを補充しなけ
ればならないのですが、当方の車はオイルが減らないんです。以前は、ちゃんとオイルを補
充していました。このエンジン、オイルいらないんですか?それとも、壊れているのではな
いでしょうか?????

自分のやっている仕事が確実なのはわかっていても、やはり修理をしたお客さんからすぐ電
話がかかってくるのはドキッとするらしいです。

皆さんの夢

最近景色や車の写真が全然なかったので、今日は写真を中心に書きたいと思います。現在進
行中のレストアをサポートしている方々へ目の保養になる様な、近い車(車種)の写真を何
枚かアップします。数えてみると、いろいろな車種のお手伝いをしていますし、車の状態も
色々ありますが、共通点はみなさん、それぞれの思いを込めて地道に進めております。古い
車をメカニックに預けそれっきりという形態ではなく、自分の手で部品を集める人、自分の
手でなんとか形にしようとしている人など、他人任せではない人ばかりで、その姿勢に脱帽
します。また、数十年倉庫に眠っていた物をよみがえらせようとする人は実はとても多く、
現時点進行中の方々の中でも1~2人ではありません。レストアの道のりは、長いと思いま
すので、気を張らず、欲張らず、あせらず、でもゆっくりしすぎず仕上げていってください。

前置きはこの辺にして写真をご覧ください。(もったいぶるほどの写真ではないですが。)

DSC_0083.jpg
356カレラ2のエンジンです。昔は、あまり人気のなかった車種ですが、今では宝物ですね
それでも、最近は、車両価格も落ち着き以前ほどの値段ではありませんが、高額ではありま
す。

DSC03484.jpg
こもカレラです。確かポルシェ社のブースだったような気がしますが、はっきり覚えていま
せん。もし、ポルシェ社所有車でしたら、きっと新ミュージアムに並ぶのではないでしょう
か?後ろの車達も気になります。

DSC03496.jpg
同じブースから、レースカーのエンジンです。917になるとおりの中に入っているエンジ
ンで、危険です!と言わんばかりです。

DSC03477.jpg
911CarreraRSR2.8。これは、販売車両でした。

DSC03489.jpg
911CarreraRS2.7ライトウエイト
車台番号911 360 00**
エンジン番号66300**
です、これも販売車両でした。

DSC03487.jpg
911TベースSTです。こんなのも、ありかと思います。
お金かかかっています。

DSC03481.jpg

DSC03480.jpg

356コンバーチブルDです。これは、全体の写真がないのでこんな写真ですみません。

==番外編====

DSC_0011.jpg
1度助手席に乗りました。思い出の1台です。美しいです。中にいるより外にいる方が(外
見)美しさのある1台です。ですので、所有する必要はありません。(笑
というか、この車は近所の車屋にいつも置いてあるので、私にとって見慣れた車です。
見ているだけで、十分です。

DSC_0067.jpg
こちらはベンツ300SLロードスターです。
オリジナルかどうかなど、ベンツはわからないので何ともいえませんが、もうここまで来る
と、レストアした方の気合とこだわりがひしひしと伝わってきます。すばらしい作品です。

クラシックカーに似合う景色

最近、毎週数人ブログ見ました、見てます、などと、感想、質問、問い合わせなどのメール
をいただきます。とても、嬉しく思います、ありがとうございます。最初の頃は、誰か見て
いるんだろうか?と思ったところから始まり、まあ、自分の経験して来た事、知識、データ
ーなどをこうしてまとめておくのはいい事と思いましたし、事実部品などを調べるときも、
「あれ、あの部品どうだったっけ?」「OEMの番号、何番だったっけ?」と自分でも使った
りしています。ここまで、来るともうやめられないところまで着てしまいましたが、これか
らも、色々わかる事は積極的にアップして行こうと思っています。自分なりにストレスのな
いようにアップして行きますので、皆さん、今後ともよろしくお願い致します。また、間違
いなどありましたら教えてください。

さて、今日はクラシックカーに似合う景色のお話です。

日本でも、車の宣伝ではヨーロッパの町中を使ったりしています。フランスに多く見られる
ロータリー(慣れないとでられなくなります)や、イタリアなどの昔ながらの町中などヨー
ロッパに旅行に来ると、このような景色をなにかの車の宣伝で見た事があると思う街角が多
くある事思います。

では、クラシックカーではどうでしょう?

私はクラシックカーで都会を走るのが、好きではありません。注目を集め正直、どのような
顔をして走ったらいいか困ります。ですので町中をほとんど走った事がありません。私が理
想とするクラシックカーの道、一番似合う景色はやはりハイジを思い浮かべる丘の多い所や
ドイツの村などをつなぐ国道で、ガードレールはなく道を示す棒がたっているのみの所を、
ゆっくりと誰からもあおられる事なく、気ままなテンポで走りきれいな教会、お城や修道院
などを見かければ立ち寄るような、のんびりとしたドライブをするのが理想ですし、そんな
用途が今のクラシックカーには似合っているような気がします。

普段、忙しくクラシックカーに乗る機会がそんなにありませんが、上記のような私にとって
夢のドライブをする機会が年に数回あります。やはり、クラシックカー好きの人は同じ事を
考えるのでしょうか?週末などでは、多くのクラシックカーとすれ違ったりします(どちら
かというと後ろからはきません)。クラシックカーとすれ違うときの数秒の間、60年代の
景色にタイムマシーンに乗った気分になります。そして、その通り過ぎる時にドライバー同
士、手をあげて挨拶を交わします。このように、タイムマシーンに乗れて、その後クラシッ
クカーという共通の趣味を、見もしらずの人と挨拶をして同士、仲間としてそれを共有し交
流できるというところがとても好きです。

日本では、クラシックカーの助手席に、おけやタオルをのせ、伊豆などで温泉巡りなんてし
てみたいです。夢かなうかな?

フランスで警官をひき逃げ未遂

フランス出張中、9時頃ワイン畑のなかを通る道を快適に飛ばしていると、遠く
に一人の作業員らしき人物とその後ろにダンプカーが左折している。てを、あげ
ているのでダンプカーが出入りの誘導をしているのだと思い速度を減速してトラ
ックが入りきったところで加速し出すと、作業員が道からはなれずいつまでもこ
ちらに手を挙げている。なんか、しつこいな、、と思いつつ、よけて通る意気込
みでいると、作業員のアクションがだんだん大げさに、しかも何やら叫んでいる。

急ブレーキをかけた瞬間、警察だという事がわかった。止まったところに、警官
は走って来て思いっきり怒っている。スピード違反なのはわかっている。速度は
130km/hを超えていたと自覚していたし、100km/h以上の制限速度をも
つ国道は高速道路などをのぞいてまず無いからである。

速度計測ピストルを見せられ125km/hで制限速度90km/hだったそうで
35km/hオーバー。とりあえず、その機械は日本製か?から始まり、おしまい
は一緒に記念撮影までした。それにしても、最初の怒りようは笑い話にしかなら
ない。もう少し、見やすい、ストップ標識を持つなど工夫をしてもらいたい物で
ある。気になる罰金はたったの90ユーロである。ドイツでは、この値段ではす
まない。

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