
ポルシェ356スピードスターをレストアして乗られている方は、多くいますが、この車は、レストアされずに今日まで大切に保管されて来た車です。とはいえ、飾り物としてではなく、乗り物として利用されていた為に、ペイントされておりますが、事故の形跡がなく、オリジナルボディを保っています。レストア車の様な輝きは、ないですが、このような車がレストア無しで公道で活躍しているのはとても嬉しい限りです。そして、このような車の最大の楽しみは、各所に見えるボディに残されたメッセージ(ヒストリー)。いろいろなオーナーを経て、今日まで来ている事がわかり、非常に興味深いです。久々に、「にや」と少し微笑みが出て来る1台です。

フルレストアは年に何台も受けることは出来ません。レストアを決断するまでに、じっくりと依頼主と何度も何度も相談と会議を繰り返します。こちらでお客様を選ばせて頂いているのではなく、どうしても当方でしなければならないと、両者が確信した上で初めてレストアの依頼をお受け致します。年に何台も受けられる物でないからこそ、本当に確信を持って依頼して頂きたいと常日頃考えております。
レストアの楽しみは、車だけでなく、レストアに携わる技術者とのコミュニケーションなども非常に興味深く、依頼者本人もレストアに参加している実感を与えてくれます。おかげさまで2017年完成分まで受付終了しており、来年には1955年式の356PreAカブリオレが仕上がります。ブログでも紹介致しますのでご期待ください。

パソコンの前で仕事をしていると、Tetsuという人から1通のメールが届いた。「このマガジンを買って110ページを見て。」と一行だけ書いてあった。ドイツの週刊誌「Stern」は本来車とはあまり縁のない経済、政治、文化など大人向けの雑誌だ。そんな雑誌のタイトル面"stern"の上に"EXTRA AUTO:50JAHRE 911"と書いてある。50年911と書いてあるだけで、ポルシェと書いてない所が凄い。そう、ここドイツではPORSCHEの文字は必要なく、911とシルエットだけで充分、通じるのである。
そんな事はさておき、このメールを受信した後,即売店に走って、言われた通りにそれを購入した。その場で110ページを開くと、Mr.Tetsu Ikuzawaのでかい写真が目に飛び込んで来た。世界中のコレクター数名の写真が並ぶなか、一番大きく取り上げられている。右上の写真は現在のもので、しかも同じアングルで、同じ格好をしている。。。現在71歳、まだまだガンガン走っている彼、そんなポルシェライフを送りたいと思っている人は沢山いると思う。今からでも遅くない、自分も彼を見習って、お気に入りのポルシェとの2ショットポーズを探して見ようと思う。
雑誌を読んでいると日本のカーマガジンを読んでいる気分になるが、ここはドイツ、しかも車とあまり縁のない週刊誌という事を考えると、改めて驚かされる。メールをもらわなければ、見落としていただろう。
watanabecollectionを観覧当社のブログをご観覧いただきいつもありがとうございます。
当社はドイツベルリンを本拠地としておりますが当ブログやホームページは日本語のみでしたが、ドイツ国内をはじめ、ヨーロッパ各国、遠くはアメリカにもお客様はおられます。今まで英語のサイトまで手が行き届きませんでしたがやっと英語サイトの作成までたどり着く事が出来ました。内容はこのサイトと重複しておりますので日本語が得意なかたは引き続き日本語版をお楽しみください。
2011年も残すところわずかになりました。当社がここまでたどり着けたのも、ひとえに皆様のご支援の賜物と深く
感謝しております。今年もたくさんの方々と交流を深める事が出来ましたし、新たに沢山の方々と知り合う事が出
来ました。私を知る人は皆さんお察しと思いますが、ショップ主とお客さんという形式からはずれ交流を深められ
たこと、そして楽しい日々を送る事が出来ました事をみなさまに感謝致します。また取引の面で不行き届きがあっ
たこともあるかと思いますが、来年度の目標の一つとしましてサービスの向上につとめたいと思っております。
今年も数多くの私の宝物を放出しましたが、その中からいくつかこの場で紹介させていただけるのならば、やはりN
ardiのステアリングを抜きには話は進みません。

私にとってとても大切にしたいステアリングでしたので出したくなかったという本音はありますが、今まで多くの
取引をして来て一番不快に思う事は「持っています、写真送ります」とそこまでしておいて「申し訳ありません、
非売品です」というフレーズを何度か経験してきました(特に4-カムパーツ取引など)、皆さんも経験したこと
があるのではないでしょうか?その持ち主の心境はわかりますし、ショップでそういう所があるのもショップの哲
学として理解しますしそれを批判するつもりもありませんし逆に賢いと思います。ただ、Firma Watanabeは探し
ている人に向けて写真まで送っておいて「すみませんこれは売りません。」というのは、いささか意地が悪い考え
ております。極力なんでも出すようにしておりますし今後もそのつもりでいます。今回ナルディも大切な常連の仲
間ところで大切にしてもらうことになりました。

そして、今年も多く出荷したフォグライト、ヘッドライトNOS&当社レストア品これらも渡るべき人に渡ったとい
う印象を思っていますが、その中でもやはりHELLAのストーンガード110mmNOSは、やはり今年のハイライトの
一つと思います。こちらも常連の仲間の手に渡り大切に利用されると思いますが、何がともあれ彼の車に対するフ
ィロゾフィーには敬意を持っています。
それから、ラリーグッツHALDAの初期型も私の大切な宝でしたがやはりこちらも相当気合いの入っているレトロ好
きの常連の仲間の手に渡りました。この商品はこちらで整備して、これから車に組まれると思いますが、それをが
んがん使って頂ける所がとても嬉しいです。本来の役目を果たすべきパーツですので。

そして、私の大切な宝物をゲットした方が私の356SCを購入した方で「あなたは幸せですよ!」などと言いたい所
です。経済的には車を売る必要は全くなかったのですが、いろいろ考えた末、本人と相談して商談成立となりまし
た。彼とのやり取りも、ある意味お互いを刺激し合う悪友と呼んでも良いのではと思いますが、今は密かに2人でV
Wビートルを探していますがどちらが先に買う事になる事やら。。。。と思っております。いずれにしても356の
世界にすっぽりとはめてしまいました。

それから特筆すべき事は356カレラオーナーが今年になって更に増えた事は頼もしい事ですが、パーツ捜索依頼は
そのパーツがなければ車が動かないという物が多く大変プレッシャーを感じながら仕事をしています。歴史的に大
切な車も多くあるので、どうにかして動かしたいという気持ちは私も車のオーナーと同じです。パーツの仕入れ先
を充分確保できるようになっていますが、それでも見つからないパーツは意外とあるものでとても苦労します。皆
さんお車をがんがん乗ってばかりの人達ですが、なるべく壊さないようにしてくださいね。
以上、すべて書く事は出来ませんがとても良い2011年を過ごす事が出来ました。それは上記の商品を購入いただい
た方々だけではなく、その他の宝物をご購入いただいた方はもちろんの事、ブログ観覧者皆様あってのことと思い
ます。来年2012年も今年以上にブログ更新やレアなパーツパフォーマンスで盛り上げて行きたいと思っております
。来年の目標の中に新しい仲間を増やす事も目標にしておりますので、是非ご気軽にお問い合わせください。お待
ち申し上げております。
今後ともFirma Watanabeをご贔屓に頂けますようお願い申し上げます。
A.Watanabe 12.2011 BERLIN / GERMANY
最近16インチを所有している人を多く見かけますし、タイヤのお問い合わせも多いです。ここで今更タイヤの寿命の話をする必要もないと思いますが古くなれば使い物になりませんね。ここドイツでも、16インチを1セット持っていても実際は装着して走行している人は以外と少ない物です。
タイヤも日本ではなかなかないのか、遠くドイツまで問い合わせが来ます。
5.00/5.25-16 74P Dunlop C-18 黒 というタイヤがメーカーの方で製造中で2ヵ月後以降に購入可能になります。新品できたてほやほやのタイヤなのですが、ここで会を作りたいのは、1人分だけ発送や注文しても日本へ発送するのにかなりの大変で今必死に運送会社を探しています。金額を出せば全く問題がないのですが、商品代より総量の方が高いって当社にとっても、お客様にとってもよい気持ちはしませんね。どうしても欲しい方にはその送料を払ってもらうしか他をあたってもらうしかないのですが、何とかならないか?と努力をします。
今いろいろ輸送の方法を探しています。この機会にみなさんでできたてほやほやのタイヤを頼みませんか?
ホイールをお持ちでない方でお探しの方、セットで入手可能ですので、合わせてお問い合わせください。5.00/5.25-16 74P Dunlop C-18 黒についてこのタイヤはディアゴナルタイヤです。
ドイツで唯一356の16インチに許されているタイヤです。
ディアゴナル(ダイヤゴナル)タイヤとラジアルタイヤについて 違いの写真を見るディアゴナルタイヤは80年代まで一般乗用車に利用されていました。ラジアルタイヤは1948年にMICHELINによって開発され、直進性、高速安定、消耗、燃費、耐熱の面ですぐれています。ディアゴナルは高速走行を必要としない車(低速では走りやすい)や重たい荷物を運ぶような車やクラシックカーに利用されているそうです。