
これは純正新品未開封の356A用PORSCHEエンブレムです。私の予想では60年代以降の物ですが相当古いパーツと思います。驚く所と言えばこんなパーツが、しかもセットで存在するのか?程度ですが、物語は
から始まります。もう一度書きますが、未開封です。

パーツ番号

もう片方のパーツ番号
どちらも同じ番号です。

これが不思議です。何がかというとピンの長さが違うのです。

拡大 エンブレム1

拡大 エンブレム2
写真は加工していませんし、距離も一緒の所から撮影しています。そして、すべてのピンに言える事です。
さてここで考えられる事。1台に装着する場合前後でピンの長さが違うか、生産ロッドの変更次期に直面したかと思います。いろいろな所でピンの長さや形状がという話題も有るかと思いますが、ポルシェは当時そこまでこだわって車に組み込んでいなかったでしょう。今回のこのエンブレムは50年代の物ではないと思いますが、60年代以降にこのようなペーアを販売していたとしたら、50年代の物であっても1台に違った生産ロッドのエンブレムが搭載されていても全く不思議では有りません。よって、「前後もしくは左右が微妙に違うから」もしくはスペシャリストが「これはオリジナルではない!」と言ったとしても、もしかするとそれは当時の工場出荷の状態からちぐはぐなパーツがついていた可能性もないとは言えません。
現在から考えれば何ていい加減な会社だと思われるかもしれませんが、コンピューターやロボットで車やパーツの製造そして管理している現代の車とは全く違う物です。そこが好きで皆さん時代の流れに逆らってまで旧車を愛する私達と思います。ですので、このような物を発見した時は人間味ある会社だなと喜ぶべき事だと私は思います。
このエンブレム販売致しますので是非お問い合わせください。
最近EBAYなどのオークションで見かける”大変希少な”イエローヘッドライトレンズ。。。。。
ある意味いま少し流行っていますが(私の周りでは誰も付けていませんが)今までたくさん見なかったこのレアパーツが何故こんなに出回る様になったのでしょうか?このイエローレンズとはなんなのか今日は説明致します。
イエローレンズを採用していた主な国はフランスで、なんと1993年まで指定されていたそうですが、では1950年代にボッシュではどのようにイエローレンズを製造していたのでしょうか?
実は、、、、当時のボッシュは透明なレンズをイエローに塗装していました。
ヘッドライトのレンズがないので当時物フォグライトのレンズ(旧式パーツ番号ローマ字入り)で写真を用意しました。

これは、当時物の110mmボッシュ筆記体のイエローレンズです。良く見て頂ければお分かりですがレンズの縁部分に黄色が濃い部分と、薄い部分が有ります。
更に拡大すると

色の変化が見られます。
そうなんです、使い古して色が削れると、透明なグラスになります。
それからもう一枚、レンズのリムは消耗して塗装が完全にはがれ透明になっています。

以上はフォグライトでのお話ですが、実は911用のヘッドライトイエローレンズに塗装されたイエローレンズではなく、ガラス自体がイエローレンズを見た事があるという事が酒の席で話題になりました。もしBOSCH筆記体の左右対称ヘッドライトレンズで塗装されていない本当のイエローレンズが有るとするならばそれは大変希少な物です、しかし仲間内では今マーケットに出ている多くの物(ほぼすべて)が塗装されたものだろうと見ております。
ちなみにフォグライト用透明レンズをお客様の依頼でイエローレンズにして納品した事が有りますが、その手間代はと言うと、そのときはサービスとして請求致しませんでした。お得意様という事も有りましたがあまり大掛かりな作業では有りません。オプションとして濃いめの黄色、うすめの黄色、なども選択できました。よくフォグライトのレンズで同じイエローでも1つずつ違うところから買って来ると色がマッチしない事が有ります。ちなみに、356のSWF製テールライトレンズ(柿の種タイプ356A T2タイプ以降)のプラスチックレンズも塗装されています。ですのでそれらの部品が片方壊れると左右ともに交換するのが一番リーズナブルな時が有ります。
イエローレンズブームが終わったら今度は違う色のレンズが出て来るかもしれませんね。そうなるとボディカラーとの相性が大切になります。しかしそれで公道を走るには違法と思いますが。。。(苦笑
当方在庫品のご紹介です。あなたはレストアした物を好みますか?それとも味のあるノンレストア品クラックなし?これには正解はありません。皆さん個人の考え方です。現在ステアリングを1本レストアしていますが、レストアステアリングにはレストアボタンを、ノンレストアステアリングにはノンレストアボタンを当方ではお勧めしております。
-レストア

説明:オリジナルをレストアしたもの。表面のクラックは100%取り除けなく(写真に撮るにも難しいほどの)極わずかなクラックが残りました。とても良く出来ています、知らない人には新品として売る事が出来るでしょう。
-ノンレストア

クロームリングは磨きを入れていない状態。表面クラックは一切なし。

VDMマーク入り。(マークがない純正の物もあります)

オープンした形跡なし。

こちらも、オープンした形跡なし。

こちらも、オープンした形跡なし。

説 明:150枚のみ製造されたリプロ、ロイター関係者からの発売されたライセンス付きリプロ。ある意味純正品と言っても過言ではありません。仕上がりも相当こだわって作られたもので素晴らしいとしか言いようがありません。ここでリプロを紹介する事はほとんどありませんがこれだけは紹介しないでいられないという事で公開させて頂きました。発色は少し暗めの色を利用したとの事。見本となった物は古い物である程度色が落ちている(焼けている)という事で当時の物を再現する為に少し色を濃くしたという事です。

Knechtフィルター


MANNフィルター
説 明:ポルシェ356PreAのマッシュルームエアフィルターです。たいへん希少なエアフィルターでなかなか手に入れる事が出来ません。ポルシェオリジナルはKnechtです。Mannは社外品だったのだと予想します。

当社特注パーツ

リプロ USA
説 明:1956頃まで(正確な時期はわかっておりません)利用されていたフードハンドルシールです。通常購入されている物は黒ですが、ものすごくこだわった所ではグレーも手に入ります(アメリカで発売リプロ)。当方で扱っているものは更にこだわり特注で作っている物です。興味がある方はお問い合わせください。

当社見本品
356A(とPreAの一部)の利用されたこのロイターバッジ。リプロでなかなか冴える物がなくとても問い合わせが多いパーツです。ここに掲載されている以外でも常時在庫しておりますのお問い合わせください。

左:SOLD 右:SOLD

在庫

Porsche 550 Spyder 仕様:ポルシェエンブレム入りのホーンボタン

説 明:PORSCHE 356PreAやPORSCHE 550 Spyderで使用されていたステアリングです。市販車のPORSCHE356では1952年9月までこのステアリングが利用され、その後皆さんが見慣れているVDMのステアリングにモデルチェンジされました。Banjoステアリングはその後もPORSCHE 550 Spyderで1955年過ぎまで利用されていました。PORSCHE 550 Spyderで利用されていた関係でクラシックスポーツの印象をとても強く受け、その人気から今日ではいろいろなところでリプロを生産されています。ホーンボタンは1952年までは白のエンブレム無しのシンプルな物を利用し、1953年以降の550Spyderでは同サイズの356PreA用純正ステアリングVDMホーンボタンを利用されています。1953年以降のPORSCHE356にこのステアリングを付ける事は時代にマッチしたオリジナルではないですが、当時のスポーティ感覚を体験するのに最適なアイテムです。特に356Speedsterなどに付けると速度も必然と上がるのではないでしょうか?


リザーブのホイールにすっぽりはまるHazetの工具セット。50年代もので状態の良いレストアされていない物はなかなか見つけづらくなりました。先日お友達からお土産でいただいた1952年のアメリカの雑誌を眺めていると「あれ?」ポルシェにVWのツールキットが。。。でも、よく考えてみれば当時ポルシェディーラーとVWディーラーが一つ屋根の下で営業をしているところもありましたし、PreAにはいくつかのVWパーツを利用していたことを考えれば当然のことなのかもしれません。ポルシェを開けるとVWのマークが目に入るというのは現代ではアウトですが当時ではインで極自然な事だったのかもしれませんね。現代のクラシックポルシェの「こだわり」はもしかしたら少し一人歩きしてしてしまっているのかな?と考えさせられる当時1952年の写真でした。
改めてお土産ありがとうございました。