パーツリストを見ていると、色々な隠された情報があります。
基本パターンとして3桁+3桁+3桁+2桁の11個の数字から成り立つのですが、
最初3桁はポルシェ356ではエンジンパーツはエンジンタイプ(616、692な
ど)が使われたり、それ以外のパーツでは644が使われたり、または999で始ま
ったり、ナローでは901、911、911RSRのようなレースカーでは917など
も使われたりします。そうすると、これは917と共通パーツ?というところから、
パーツリストを所有している人は、思わず917のパーツリストを出して来て調べた
くなったりする物です。
2グループめの3桁は大体のグループを表したりします。ですので、部品番号でいつ
も仕事をしている人は、部品番号を聞いただけでどんな部分のパーツかわかったりも
する事も珍しくないはずです。パーツリストの最初のページのエンジン関係は101
などで始まって次第に増えていきます。
4グループめの2桁は同じ部品でも、モデルや仕様ごとに微妙に違うものであったり
するときに変わってくる事が多いです。
また、1グループめの3桁にローマ字で "PCG" という物を見かけるときがありますが
、これはポルシェクラシックセンターの純正パーツです。復刻版純正パーツ?とは一
概に言えません。長い間廃盤であった部品を昔の制作会社に依頼して再販売を始めた
物もれば、当時の物と明らかに違う質の物もあり、「これはどういうコンセプトで作
らせたのか」と聞きたくなるような物もあります。ただ、ポルシェ社のクラシックセ
ンターは貴重な存在と思いますし、これからも顧客をがっかりさせない本社らしい、
こだわりを持った、すばらしい仕事をしてもらいたいと思います。
最後に、古いパーツになると11桁の数字の前に"E"の文字が入っている物を多く見か
けます。これは、"ENTFALLEN"(日本語:なくなる)の頭文字をとって"E"にしたの
ではないか?と勝手に思っていますが、これは、廃盤を意味します。
E番号をお探しの場合はご連絡下さい。