ある意味いま少し流行っていますが(私の周りでは誰も付けていませんが)今までたくさん見なかったこのレアパーツが何故こんなに出回る様になったのでしょうか?このイエローレンズとはなんなのか今日は説明致します。
イエローレンズを採用していた主な国はフランスで、なんと1993年まで指定されていたそうですが、では1950年代にボッシュではどのようにイエローレンズを製造していたのでしょうか?
実は、、、、当時のボッシュは透明なレンズをイエローに塗装していました。
ヘッドライトのレンズがないので当時物フォグライトのレンズ(旧式パーツ番号ローマ字入り)で写真を用意しました。

これは、当時物の110mmボッシュ筆記体のイエローレンズです。良く見て頂ければお分かりですがレンズの縁部分に黄色が濃い部分と、薄い部分が有ります。
更に拡大すると

色の変化が見られます。
そうなんです、使い古して色が削れると、透明なグラスになります。
それからもう一枚、レンズのリムは消耗して塗装が完全にはがれ透明になっています。

以上はフォグライトでのお話ですが、実は911用のヘッドライトイエローレンズに塗装されたイエローレンズではなく、ガラス自体がイエローレンズを見た事があるという事が酒の席で話題になりました。もしBOSCH筆記体の左右対称ヘッドライトレンズで塗装されていない本当のイエローレンズが有るとするならばそれは大変希少な物です、しかし仲間内では今マーケットに出ている多くの物(ほぼすべて)が塗装されたものだろうと見ております。
ちなみにフォグライト用透明レンズをお客様の依頼でイエローレンズにして納品した事が有りますが、その手間代はと言うと、そのときはサービスとして請求致しませんでした。お得意様という事も有りましたがあまり大掛かりな作業では有りません。オプションとして濃いめの黄色、うすめの黄色、なども選択できました。よくフォグライトのレンズで同じイエローでも1つずつ違うところから買って来ると色がマッチしない事が有ります。ちなみに、356のSWF製テールライトレンズ(柿の種タイプ356A T2タイプ以降)のプラスチックレンズも塗装されています。ですのでそれらの部品が片方壊れると左右ともに交換するのが一番リーズナブルな時が有ります。
イエローレンズブームが終わったら今度は違う色のレンズが出て来るかもしれませんね。そうなるとボディカラーとの相性が大切になります。しかしそれで公道を走るには違法と思いますが。。。(苦笑