
全行程:220km 5~6時間コース
サントロペ~ヴェルドン自然公園(グランドキャニオン)〜グラース〜ニースという峠を永遠と走り続けるルートをドライブしてきました。高速道路を使うと1時間30分前後の所を、寄り道をしながら5時間程度かけて走って行きます。景色の良い場所には路肩が用意さていて所々写真を撮りましたが、峠の本当の見所は車の止まりづらい所にあると言っても過言ではないと思います。
自転車、トラック、キャンピングカーそしてスポーツカーなど色々な車種が通るこの道。時速50kmで走る車がいても、あおるような真似をする車に遭遇しなかったのは、一歩誤るととんでもない事になりかねないという事を皆さん認知しているのだと思います。地元の人は道を知り尽くしているし、一部の道は私ですら7日間の滞在中毎日通った道もあり、どんなカーブが待ち受けているかわかっているコースもあります。道に慣れている、慣れていない、馬力のある車、馬力がない車など、走行スピードは各自様々でマナーの良さには驚きました。
このツアーの一番の難関でもあるヴェルドン自然公園(グランドキャニオン)の峠では車を止めて景色を眺める所がいくつかありますが、非常に急斜面で柵などもない為に恐ろしくて、どのくらい底が深いかは不明です。

ヴェルドン公園(グランドキャニオン)付近の険しい道


自転車で峠越え:驚くことに、こんな過酷な道を自転車で登ってくる年配の夫婦を何組か見かけました。自転車に乗るのは私も嫌いではないし、山も登りますが、流石にこれは真似が出来ない。完全に脱帽です。

何となく頼りない橋。。。。

この先危険ゾーン

この先危険!表示の先に少し行ってみました。これ以上は勘弁ください。

黙々とカーブをクリアーして行きます。

黙々とカーブをクリアーして行きます。
ヴェルドン自然公園の難関をクリアーすると、今度はステアリングが一定のポジションに止まることがない高速カーブの連続。非常に楽しく時間を忘れて運転と景色を満喫していると突然、目の前に映画の一場面のような山の斜面に作られた大きな町グラースが見えて来ます。
グラースは香水の生産地でニースから電車で1時間程度の所に位置します。今回のルートを走ると、山の上からこの町を眺める事が出来、大自然の中から突如と現れるグラースの町に感動します。グラースを過ぎると交通量も増えてきて都会の雰囲気に包まれ無事にニース空港へ戻りました。
次から次へととくるカーブをマニュアル車でシフトダウンシフトアップを繰り返ししてカーブに見合ったギアを選択しスムーズにしかもスピーディーに走り抜けられた時の感触は思わず鼻息が荒くなります。
高速道路が発達してとても便利な世の中ですが、一般道には高速道路には見えない景色があります。みなさんは(私も含めて)普段は時間に追われ、先を急ぐことが多いと思います。でも、もし時間と心にゆとりがあるのならば、たまには寄り道も良いのではないでしょうか?今回はグラースの町は通り抜けましたが、次回は途中下車をして町を探検してみようと思います。年内にもう一度行けたらと思っています。
以上、南フランスからのレポートでした。

緑の中から急に現れるグラースの町

サントロペの中心にある港

夏は観光客で大変混み合うサントロペ。町は非常に小さいですが、有名ブランドのブティックが集っています。

サントロペのディオールハウス