
今回の目的地ボルミオ
アルプスには峠がいくつもありますが、今回はイタリアのBORMIOを目指してドイツより出発致しました。BORMIOの周りには峠だらけで、何処へいくにも峠を通って行かなければならないのが、気に入ったので一度行ってみたかったのです。車のナビにBORMIOをインプットして、Stuttgart郊外を出発し、ナビを”有料道路を避ける”という設定をしましたが、コレが遭難の原因となりました。当方の装備は完璧でiPhone、iPad、車のナビとフル装備で準備は完璧?でした。
宿泊地であるBalingenを午前7時過ぎに出発して、オーストリアへぬける道は、前回同様Fern passを利用して、スイスを経由してイタリアに入ります。オーストリアの高速道路は有料道路ですのでナビは当然一般道へ車を誘導します。ここまで来て既に出発して3−4時間は経過していますが、Fern passだけでも十分な見応えでした。
順調に山道に入り、オーストリアからイタリアへ、イタリア(EU)を離れスイスへと入ってSta.マリアヴァルミュシュタイアーからBORMIOまでの最後の峠にさしかかったその時、突如と現れた”通行止め”の表示。偶然にもそれと同時に車のナビに、通行止めの交通情報が表示され、迂回路を探し出しました。その迂回路というのがなんと、今来た道を数十km戻ってイタリアに入りSTELVIO峠を利用する指示が出ました。その時点で、既に午後2時ごろ、出発して既に7時間経過して、BORMIOで昼食をとるつもりでいたので、もうひと頑張りとひたすら来た道を戻りました。
順調に迂回路を走行して、道はどんどん険しくなって来た時、またしても”通行止め”の表示。さすがに落胆してiPadを広げると、ネット環境が悪く地図の表示が遅く、見るのも一苦労。今回の最終目的はBORMIOではなくイタリアのBresciaでしたので、あまりゆっくりもしていられなく、ずっと考え込んでいました。地図を見てどのように行ったらよいのかいい案が出ない、でもたどり着けない訳がない事ぐらいはわかっていたので、近くに民宿に何かいい案がないか聞く事にしました。
民宿ではドイツ語と英語で会話をしていたのだけれど、カウンターに置いてある日本の本を見て「何故日本の本が有るのですか?」と聞くと、急にその奥さんが日本語を話しだしてびっくりしました。。。(私自身、日本人に見られる事が少ないです)。
奥から日本人の旦那さんが出て来て、BORMIOまでの道を聞くと、良く観光客が迷い込んで来るそうで、この道は6月以降でなければ開通しないと言う事を教えてもらいました。BORMIOまで開通している道を聞くと、びっくり、今来た道をまた戻らなければならない(スイスへ戻る)。。。そうサンタマリアで通行止めの奥に”有料道路トンネル”をぬけて、そこから登れるとのこと。。。そう、ナビの設定を”有料道路を避ける”にしたのが大間違えだったのです。
この時間からBORMIOに行ってから、Bresciaにぬけるのは非常に厳しいので、高速を使って行きなさいとアドバイスをもらいました。正直迷ったのですが、とりあえず地元の人の言う事を聞いて、諦めてメラノ>ボルツァーノ(それでも絶景)をまわって高速道路に出てBreciaにでました。Bresciaについた頃には20時で、12時間以上も車に乗っていました。帰路にBORMIOに行こうと思いましたが北イタリアは記録的な大雨で景色を楽しむどころではないと今回はツアーを諦めて高速道路を使ってベルリンまで1000km以上1日使って帰りました。
やはり地図を持参して、ある程度下調や情報集めをして山には望まないといけないのだと、今回勉強させられました。早速アルプスの地図を買いたいと思います。
ペンションガルニー・インター・シー
今回のお助けマン!偶然に知り合ったこんな山奥にいる日本人は珍しい!道を聞く程度の外国語は問題なくても、日本語で助けてもらえるのは、ほっとする瞬間であります。本当に嬉しかったです。ありがとうございました。この峠は今回は克服出来ませんでしたので、近い将来また寄らさせて頂きます。
Bresciaで何をしたかは。。。。。わかる人は素晴らしい。そう、ミッレミリア。続編をお楽しみに。

Fern passのレストラン

Fern passのレストランからの景色

Fern passのレストランからの景色

Fern passのレストラン

オーストリアからイタリアに入った所にある湖。教会が沈められていました。天気もだんだん悪くなって来ました。

スイスとイタリアの国境で

峠でなくてもまっすぐな道は少なく十分楽しめます。

STELVIO峠の入り口

STELVIO峠で通行止めを食らってここで今後のルートを検討する。

STELVIO峠では本当はこんな光景が待ち受けている所だった。。。。悔しい。。。

73カレラやアストンマーチンなどの集団に遭遇する。皆、Bresciaにいくのであろう。皆高速を使わず峠を走って行っている。流石。