お金に余裕があるならば996のTipがほしいですね。
私にとって996はスポーティーと実用性がうまく共存している、ドライバーに優しい
ポルシェといった印象を持っています。気難しくなく、オールマイティーにどの場でもそれなりに
要望に応えてくれるといえば、聞こえはいいですが人間同様「それなりに」というのは、妥協を許さない完全主義者にとって魅力が薄れることも意味してますね。
ここドイツでも、996が発表された当初、聞くのは文句だらけで、おまけにバックミラーからBOXSTERとみわけがつかないとそれまた不評。それでも、売れに売れ大ヒットといっても過言ではない販売成績を残しました。「空冷でポルシェが終わった!」というのはある意味正しい事で、終わりは新しいスタートでもあり、まさにそれにふさわしく996で新しいポルシェストーリーが始まったということですね。
さて、そんな996を数年前に「ポルシェセンターが数日乗ってみてください」といわれ、興味がなかったのですが友達とドライブをしにいきました。996CabrioのTipでしたが、とても面白い車でこれは楽しい!と正直に思える車でした。
車を返す時に、ファクトリーカーの購入(ポルシェAGで撮影などで利用されていたもので走行距離が通常~5000KMまでの極上新古車)薦められましたが、お断りしました。
断った理由に、そもそもそんな大金がなかったのもそうですが、
通常の足車を所有し、趣味の車を欲しいと思っている私のような人間にとってセカンドカーを持つ=実用性などはそこまで重視されるものではなく、ごくたまにある、仕事の間の休暇に乗って現実の世界から夢の世界へドライブ!という雰囲気をびんびんに感じさせてくれる度合いが少なく、私の価値観からいくと、当時の販売価格はそれに見合っているものではありませんでした。
今では997の登場で996もずいぶん値段が落ちてきました。
空冷とこだわらない人にとっては、大変お買い得になってきたかと思います。
足車と趣味の車を両立させ方にはお勧めの1台です。